資金調達を前倒しで進める理由と対応策

早くVCと出資交渉をすべきということで、十分な準備をせず話を始めてしまう。

 

準備不足でしどろもどろになってさらに質問攻めに会い、
それもしくじってVCの不信感をあおり、デューデリジェンスの時間が大幅に延びてしまう

 

1つのVCからの出資に大きく期待し、頼りにして、他のVCとの出資交渉をストップする。

 

早く絞り込み過ぎる

 

・「大丈夫です!」と言われ、安心していたVCの投資委員会での出資決定が
 否決されたり、持ち越しになる。

 

 ずるずると数ヶ月以上延びて、資金繰りが悪化する。

 

 他のVCに再度アプローチしようとしても、状況が悪すぎ、足元を見られて買いたたかれる

 

・「VCの誰々さんと話しているから、他の人には話すのはよそう」と
 妙に律儀に感じ、早期にVC1社、ベンチャーキャピタリスト1人にしぼりこんでしまうと、
 こういう問題が起きがち

 

VCは、ベンチャー企業からそのVCのみに依存されると、出資にやや消極的になることが、
まま見られる(強気の姿勢、よりよい条件を引き出そうとする姿勢が生まれがち?

 

一方、他のVCと競争になると、積極的になる)

 

すべての投資家との対話は会社が直接推進することが鉄則だが、あるVC、または投資顧問に
「何社かまとめますから任せてください」と言われ、あてにしてしまう。

 

進捗状況が見えないまま時間だけ経過するが、結局話がまとまらず、調達日程が致命的に遅れてしまう

 

財務予測が甘く、気がついたら資金がなくなっていた

 

・収入予測は極めて楽観的に見る上、必要経費は甘く見積もる

 

・それにより予想の数ヶ月以上早く資金が枯渇し、破綻

 

VCからの資金調達は5〜6ヶ月かかるという前提で、前倒しで資金調達を始める

 

リードインベスター候補2社以上から競ってタームシート(投資条件)を
提案していただくよう、平行して進める

 

一部のVC、事業会社系の投資会社などは、開始後3ヶ月前後で振込みまで可能な場合もある

 

資金調達に前倒しで取り組むことは重要なものの、VCに接触する前に準備をしっかりとしておく

 

VCが何を聞き、突っ込んでくるかの想定問答集を用意して、社長自ら全体像を把握する

 

財務担当者に任せず、すべて自分で説明できるようにしておくことがベンチャーの場合は必須

 

可能な場合は、ある程度多めに調達する
(追風が吹いて資金調達できる場合。株価を妥協しないという前提で)

 

・次の資金調達時に同じように順調にいくとは限らない。
 自社が絶好調でも、株式市況等の影響でVCの投資意欲が冷え込むことも多い

 

・その場合の余裕資金を多めに持っておくほうがよい

 

・株主が必ずしも賛成しないことも多いが極力押し切る

 

・事業が想定以上に順調に進むと、設備投資や運転資金等、資金需要も大きくなる

 

・目安として、一度の資金調達で株式全体の1/3以上は売却しないこと

 

ベンチャーキャピタリストや事業会社がどんなに投資に積極的でも、口座への振り込み完了まで、
絶対当てにしてはならない。

 

最後の投資委員会で「投資見送り」の決定をすることも頻繁に起きることなので、
社長自身が振込みまで見届けなければ、絶対に安心できない。

 

投資家候補も、投資契約締結までは決して絞らないこと。

 

ともかく、契約締結までは、人との約束は一切当てにしないこと

 

【参考ページ】